201回~300回

300話 ゴーイングコンサーン

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今回はゴーイングコンサーンです。 ゴーイングコンサーン=企業活動は無期限に続く、という意味です。 普通は企業というものは、利益は永続的発展の未来創造費用、ともいうように、企業は永続的発展を目指す大前提があります。 ただし、担当者など一個人からすれば、そうでもないケースがあります。「私はあと2ヶ月で終わり、残りは有給でばいばいきん」というケースで仕事をされると、なかなか振り回されることも「この仕事あるある」です。 ついでに、担当者さんが代わって新しい人になると「なんでこんな感じになってるんでしょうか?」と前の担当者さんの説明をこちらが多く行うことも「この仕事あるある」。 企業と関わる仕事でも、担当者が退職するケースが多々あります。そして、担当者が退職前提になるとなかなか「このプロジェクトを完成させてその後のPDCAを・・」という部分は興味が少なくなるケースが大半ともいえます。もちろんそうではなく、最後までしっかり引き継いでくれる方もいますが少数に過ぎないかな・・と。この辺の温度感ですが、「退職後は知りません、後は適当にでもやってね」という気持ちと、「御社の発展のために全力を尽くす!」という側との温度差はすごく感じることがあります。 だからこそ、この漫画でいえば、轟部長が退職するとしても、コネ入社で息子が入ればそれはそれで親父は息子の幸せのためにも、最後の力で全力尽くす、という発想にもなりうるわけです。ゴーイングコンサーンなくして企業のビジョンに即したwebマーケティングも広告も競合優位性もなかなか難しい、のです。 ちなみに漫画では、轟部長はマラソンランナーになるために会社を退職することになりました。 1年に52回、合計で300回、6年近く続いた4コマ漫画ですが、今回は300回目、新しい展開でいったんこの漫画もいったんストップになります。まさか300回も続けるとは思ってなかったのですが、会社サイトの中でもアクセスの多いコンテンツになってしまい、その数字を見ながらモチベーションを高めたものです。いったん充電した後、ブラッシュアップして次回につなげたいと思います。ご愛読ありがとうございました。 今回のテーマを選んだのは、ユウタロスさんの有名な話から。 >> 最期に見る夢をいくらで買いますか? http://d.hatena.ne.jp/grand_bishop/20150402/1427945550 【以下は引用です】 『ゴーイングコンサーンという言葉をご存じだろうか。 企業が将来にわたって無期限に事業を継続することを前提とする考え方のことで、企業は始めるにも経営するにも、この考え方を礎としている(少なくともそういうタテマエになっている)。 一度おっぱじめたら、その速度はどうあれ成長を続け、利益を拡大し、資産(企業)価値を増大させることを永遠に続けることが大前提なのだ。 企業は死なない。少なくとも死なないように頑張り続けることが共通認識なのだ。 しかし、人は逆だ。必ず死ぬ。誰しも知っている事実だが、なら、死ぬことを前提に生きるとき、時に「死なないことを前提にした企業や資本主義の枠組みの中での合理性」が期限付きの人間には必ずしも合理的でないことに最近になってやっと気づいた。 そして、自分の期限に気づいた時に取る行動は、一般的に考えられている合理的な行動とはまったく異なることがある。 「どうせ10年生きてないからマンションの修理にお金を払うのは嫌だ」 「コツコツ貯めた金だけど、どうせ動けるのも今の内なのだから、ファーストクラスで旅行に行く」 「ゴッホの絵は自分が死んだら棺桶にいれて焼いてくれ」 別に人は何のために生きるのか?みたいな哲学的な問いがしたいわけではない。 言いたいのは、社会通念上適切な経済合理性をもった意思決定を最後までする大人でいる為には、自分自身が永遠に続いて行く前提、つまり「人間としてのゴーイングコンサーン」が必要なんだなという話だ。』 【引用終了】 フェイスブックでも多くいいねがついている良記事です。 広告も営業も集客も「ゴーイングコンサーン」でずっと考え続ける内容であるし、自分がこの会社や組織を離れ無関係になる、と決めた瞬間にとても不合理な行動をとり得るのが人間である、ということです。クレアネットは企業なので、末永く良縁が続くように、と考え提案を行いますが、場合によってはそうでないこともありうる、という危険性を意識はしています。またこの漫画も企業として優良コンテンツを作るのは大切、と考えてますので、ゴーイングコンサーンで次回ブラッシュアップしてまいります。 みなさまご愛読ありがとうございました。